夜のはなし
小さい頃の私が知ってる夜は
星の王子さまに出てくるような世界だった
私はたくさんの夜の中に生きている。
地元は田舎だから酔いつぶれて道路で
寝てる人とか家をなくして暗闇に隠れて
食べ物を探して生きる人もいない綺麗な夜だ。
17歳になった。大人に混ざってお酒を飲む
ようにもなった、お酒が入ると大人は
かたくなに口を閉ざしてたこともぽろっと
言ってしまう。こんな日はさらけ出しちゃう夜
なんだと思う。
あと好きな人のことを考えて無駄にパック
なんてしちゃったらネイルを変えたりする夜。
可愛いピンクのわたみたいなふわふわした
雰囲気に包まれちゃう夜。
こんなふわふわな夜は星の王子さまと夜が
繋がっていた頃に戻った気持ちになる。
色んな夜を考えて私は今日も眠る、
星の王子さまが夢に現れるように。