夜のはなし

小さい頃の私が知ってる夜は

星の王子さまに出てくるような世界だった

 

私はたくさんの夜の中に生きている。

地元は田舎だから酔いつぶれて道路で

寝てる人とか家をなくして暗闇に隠れて

食べ物を探して生きる人もいない綺麗な夜だ。

 

17歳になった。大人に混ざってお酒を飲む

ようにもなった、お酒が入ると大人は

かたくなに口を閉ざしてたこともぽろっと

言ってしまう。こんな日はさらけ出しちゃう夜

なんだと思う。

 

あと好きな人のことを考えて無駄にパック

なんてしちゃったらネイルを変えたりする夜。

可愛いピンクのわたみたいなふわふわした

雰囲気に包まれちゃう夜。

こんなふわふわな夜は星の王子さまと夜が

繋がっていた頃に戻った気持ちになる。

 

色んな夜を考えて私は今日も眠る、

星の王子さまが夢に現れるように。f:id:inuinuinuinuinuinu:20180818220649j:image

 

 

 

夏休みのはなし

8月15日、昼下がり

 

夏休みは学生の特権だ

 

扇風機をつけて、好きな音楽を聴いて、

口ずさむ。ずっとこうしていたいけど、

1時間後には顔を洗って化粧水をバシャバシャ

顔にかけて化粧してあーだこうだ言いながら

服を選んで家を出なくちゃ。

 

夏休みは学生の特権だ、いや、そうじゃ

なかったとしても、特権であっていて欲しい。

そしたら今こうして好きな音楽を聴きながら

化粧をする時間が何倍も楽しくなる、

特別な時間だと知って嬉しくなる、そして

夏の終わりが近づいて切なくなる

 

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